現在、寝台列車は集客に伸び悩んでおり、相次ぎ減勢しています。
料金設定の面から見ると、高速夜行バスや観光バスによるツアーバス、特定便割引・早期購入割引等の各種割引航空運賃、低料金ホテルチェーン等の台頭により、夜行列車は競争力を失っています。
各種割引制度を使えば、場合によっては新幹線や航空機を使って前泊しても夜行列車より安価になる場合すらあるほどです。
寝台列車は車両の製造費が高額であるのに対し1両あたりの定員数が少ないことや、乗務員が長時間勤務になることなどから、低料金だと採算が合わない為、料金は一般のホテル料金に比べ高額になってしまうのです。
利便性の面から見ても、深夜時間帯を有効に使えるメリットはあるものの、速度や所要時間で利便性の高い飛行機や新幹線に対して競争力を失ってきています。
この様な寝台列車を取り巻く厳しい状況の中、JR各社は、寝台の個室化や女性専用車の連結により安全性の向上を図るなど質的改善を進めて集客に努めています。
他にも、一部の列車では、優等車並みの設備を普通車料金で安価に提供するサービスが行われたりしています。
また、「北斗星」・「カシオペア」・「トワイライトエクスプレス」のように、個室寝台を基本とし、豪華な設備やサービスによって、乗車すること自体を目的にして貰い集客している列車もあります。
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